日々の生活の中で、誰にも言えない悩みを抱えたり、漠然とした不安を感じたりすることはありませんか?そんな時、心の専門家である心理カウンセラーに相談するという選択肢があります。しかし、「心理カウンセリングって具体的に何をするの?」「どんな効果があるの?」「料金はどれくらいかかるの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では、心理カウンセリングの基本から、種類、料金、心療内科との違いまで、詳しく解説します。

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心理カウンセリングとは?基本を解説
心理カウンセリングとは、臨床心理士や公認心理師などの専門的な訓練を受けたカウンセラーとの対話を通じて、悩みや問題の解決、精神的な苦痛の軽減、自己理解の深化、そして心の成長を目指すプロセスです。相談者の話を丁寧に聴き、その感情や思考を尊重しながら、相談者自身が問題に向き合い、乗り越えていく力を引き出すお手伝いをします。
心理カウンセリングで「何をする」のか
心理カウンセリングでは、具体的に以下のようなことが行われます。
- 傾聴と共感:
カウンセラーは、相談者の話に真摯に耳を傾け、その気持ちに寄り添います。評価や批判をすることなく、安心して話せる安全な空間を提供します。 - 問題の明確化:
相談者が抱えている問題や悩みの本質を、対話を通して一緒に整理し、明確にしていきます。 - 感情の整理:
混乱した感情や抑圧された感情を言葉にすることで、気持ちを整理し、受け止める手助けをします。 - 新しい視点の提供:
相談者がこれまで気づかなかった考え方や物事の捉え方、解決の糸口を見つけるためのサポートをします。 - 行動変容のサポート:
必要に応じて、具体的な行動計画を立てたり、新しい対処法を試したりすることを支援します。
大切なのは、カウンセラーが一方的に指示やアドバイスをするのではなく、相談者自身が内省を深め、気づきを得て、主体的に問題解決に取り組めるようサポートすることです。
心理カウンセリングの「効果」やメリット
心理カウンセリングを受けることで、以下のような効果やメリットが期待できます。個人差はありますが、多くの方が肯定的な変化を実感しています。
- 悩みやストレスの軽減・解消:
抱えている悩みやストレスの原因を探り、適切な対処法を見つけることで、心の負担が軽くなります。 - 精神的な安定:
不安や抑うつ気分が和らぎ、精神的に安定した状態を取り戻すことができます。 - 自己理解の深化:
自分自身の感情や思考パターン、価値観について深く理解することができます。 - 自己肯定感の向上:
自分自身を肯定的に捉えられるようになり、自信を持つことができます。 - コミュニケーション能力の向上:
人間関係における悩みやコミュニケーションのパターンを見直し、より円滑な関係を築けるようになります。 - 問題解決能力の向上:
困難な状況に直面した際に、主体的に問題を解決していく力が養われます。 - 新たな視点の獲得:
これまでとは違う角度から物事を見られるようになり、視野が広がります。
カウンセリングの効果に関する研究や、効果に影響する要因については、厚生労働省のQ&Aも参考になります。カウンセリングの効果に影響する要因として、…
心理カウンセリングを受けた方がいい人とは?
心理カウンセリングは、特別な人が受けるものではありません。日常生活で何かしらの「生きづらさ」や「悩み」を感じている方なら、誰でも利用を検討できます。
こんな「悩み」がある方におすすめ
具体的には、以下のような悩みを抱えている方に心理カウンセリングが役立つ可能性があります。
- 人間関係の悩み(家族、夫婦、親子、職場、友人など)
- 仕事やキャリアに関する悩み(適職、ストレス、ハラスメントなど)
- 将来に対する漠然とした不安や焦り
- 気分の落ち込み、やる気が出ない、うつっぽい症状
- 過度な心配性、不安感、パニック発作
- トラウマ体験(過去の辛い出来事)による心の傷
- 自分に自信が持てない、自己肯定感が低い
- 自分の性格について悩んでいる
- 依存的な行動(アルコール、ギャンブル、買い物など)をやめたい
- ストレスへの対処法が分からず、うまく乗り越えられない
これらの悩みは、一人で抱え込んでいるとますます深まってしまうことがあります。専門家のサポートを受けることで、解決の糸口が見つかるかもしれません。
自己肯定感が低い、一人で抱えがちな方へ
特に、自分に自信が持てず、「どうせ自分なんて…」と考えてしまったり、悩みを一人で抱え込んで誰にも相談できなかったりする方に、心理カウンセリングは有効な手段となり得ます。カウンセラーはあなたの味方となり、安心して心の内を話せる場を提供します。客観的な視点からのフィードバックや、自分自身を大切にする方法を一緒に見つけていくことで、少しずつ自己肯定感を育んでいくことができるでしょう。
心理カウンセリングの種類と選び方
心理カウンセリングには、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
オンライン心理カウンセリング
近年利用者が増えているのが、インターネットを通じて行われるオンライン心理カウンセリングです。ビデオ通話(Zoomなど)、音声通話、チャット、メールなど、様々な形式があります。
メリット:
- 場所を選ばない:
自宅など、自分が安心できる場所で受けられます。 - 時間的な制約が少ない:
移動時間が不要なため、忙しい方でも利用しやすいです。 - 匿名性が保ちやすい:
対面に比べて、プライバシーが守られやすいと感じる方もいます。 - 地方在住でも専門家のサポートを受けやすい:
地域に関わらず、自分に合ったカウンセラーを選べます。
デメリット:
- 通信環境が必要:
安定したインターネット環境が必要です。 - 非言語的情報が伝わりにくい場合がある:
表情や仕草など、対面と比べて読み取りにくいことがあります。 - セキュリティへの配慮:
利用するプラットフォームのセキュリティ対策を確認する必要があります。
臨床心理士・公認心理師によるオンライン
オンラインカウンセリングを選ぶ際も、カウンセラーが臨床心理士や公認心理師といった専門資格を持っているか確認することが重要です。これらの資格は、心理学に関する専門知識と技術を有していることの証となります。質の高いカウンセリングを受けるためには、資格の有無が一つの目安となるでしょう。
オンラインと心療内科の違い
オンラインカウンセリングは、主に対話を通して心のケアを行うのに対し、心療内科は医師が診察を行い、必要に応じて薬物療法を含む医学的な治療を行います。心療内科では診断が下されることもありますが、オンラインカウンセリングでは診断行為は行いません。どちらが良いというわけではなく、状態や目的に応じて使い分けることが大切です。
オンライン心理カウンセリングについて、各社の料金プランや特徴を比較した情報もあります。2025年最新版のオンラインカウンセリングおすすめ16社を徹底比較!…
対面心理カウンセリング
従来からある形式で、カウンセラーと直接会って行われる対面心理カウンセリングです。カウンセリングルームやクリニックなどで実施されます。
メリット:
- 直接的なコミュニケーション:
表情や雰囲気など、非言語的な情報が豊かに伝わり、より深いコミュニケーションが可能です。 - 安心感:
物理的に同じ空間にいることで、安心感を得やすい方もいます。 - 集中しやすい環境:
日常から離れた専用の空間で、カウンセリングに集中できます。
デメリット:
- 場所や時間の制約:
指定された場所まで行く必要があり、時間的な制約があります。 - 費用が高めな場合がある:
一般的にオンラインに比べて費用が高くなる傾向があります。 - 心理的なハードル:
初めての場合、カウンセリングルームを訪れることに抵抗を感じる方もいます。
心理カウンセラーの「資格」について
心理カウンセラーを名乗るのに法律上の必須資格はありませんが、質の高いカウンセリングを受けるためには、信頼できる資格を持つ専門家を選ぶことが推奨されます。代表的な資格には以下のようなものがあります。
- 公認心理師:
日本初の心理職の国家資格です。心理査定、心理面接、関係者への助言・指導などを行います。 - 臨床心理士:
民間資格ですが、大学院修了を基本とし、専門性の高い資格として広く認知されています。
これらの資格を持つカウンセラーは、専門的な知識と技術、そして倫理観を持ってカウンセリングにあたります。カウンセラーを選ぶ際には、どのような資格を持っているのか確認するとよいでしょう。
心理カウンセリングの料金・費用について
心理カウンセリングを受けるにあたって、費用は気になる点の一つです。
1回の料金相場は?
心理カウンセリングの料金は、1回(通常50分~60分程度)あたり5,000円~15,000円程度が一般的な相場です。ただし、以下の要因によって料金は変動します。
- カウンセラーの資格や経験
- カウンセリングの形式(オンラインか対面か)
- カウンセリング機関の方針
- カウンセリング時間
心理カウンセリングは原則として健康保険の適用外となるため、全額自己負担となります。ただし、医療機関に併設されたカウンセリングルームなどで、医師の指示のもとで行われる場合は、一部保険適用となるケースもあります。
「無料」で受けられる心理カウンセリング
費用をかけずに相談できる窓口も存在します。
- 自治体の相談窓口:
市区町村役場や保健所などに、無料の相談窓口が設けられていることがあります。「こころの健康相談」などで検索してみましょう。 - NPO法人などの支援団体:
特定の悩み(DV、依存症、ひきこもりなど)に特化した支援団体が、無料相談を実施している場合があります。 - 学校や職場の相談室:
学生や従業員であれば、学内や社内の相談室を利用できることがあります。 - オンラインサービスの初回無料相談:
一部のオンラインカウンセリングサービスでは、初回のみ無料で相談できる場合があります。
これらの無料相談は、継続的なカウンセリングではなく、一時的な相談や情報提供が中心となる場合が多いですが、悩みを話す第一歩としては有効です。
「お金がない」場合の選択肢
費用面で心理カウンセリングを受けるのが難しい場合でも、諦める必要はありません。
- 上記の無料相談窓口を活用する。
- 比較的安価なオンラインカウンセリングサービスを探す。月額制で複数回利用できるプランなどもあります。
- 自治体の助成制度を確認する。一部の自治体では、カウンセリング費用の一部を助成する制度がある場合があります。
- 研修中のカウンセラーによる比較的安価なカウンセリング(ただし、指導者のスーパーヴァイズのもとで行われるもの)を探す。
- スライディングスケール(収入に応じた料金設定)を導入しているカウンセリング機関を探す。
経済的な理由で悩みを抱え続けないために、利用できる制度やサービスがないか調べてみましょう。
心理カウンセリングが「意味ない」と言われるケースと対処法
一部で「心理カウンセリングは意味がない」という声を聞くことがあります。そう感じてしまう背景には、いくつかの理由が考えられます。
- カウンセラーとの相性が悪い:
カウンセリングは人間同士の関わりなので、どうしても相性の問題が生じることがあります。話しにくい、共感してもらえないと感じる場合は、効果を実感しにくいかもしれません。 - 期待値が高すぎる:
カウンセリングは魔法ではありません。1回受けただけで劇的に問題が解決したり、すぐに気分が晴れやかになったりするとは限りません。 - 相談者自身の変化への抵抗:
無意識のうちに、今の状態から変わることへの恐れや抵抗感がある場合、カウンセリングが進展しにくいことがあります。 - 問題が複雑で時間がかかる:
抱えている問題が根深く、長期間にわたる場合は、効果を感じるまでに時間がかかることがあります。
対処法:
- カウンセラーとの相性を見極める:
初回や数回のセッションで「合わない」と感じたら、勇気を出してカウンセラーに伝えたり、別のカウンセラーを探したりすることも検討しましょう。 - 現実的な目標設定をする:
カウンセラーと相談し、どのような状態を目指すのか、現実的な目標を共有することが大切です。 - 積極的に取り組む姿勢を持つ:
受け身になるのではなく、自分自身の問題として積極的にカウンセリングに取り組むことで、より効果を実感しやすくなります。 - 継続することの重要性を理解する:
心の問題の解決にはある程度の時間が必要な場合が多いことを理解し、焦らずに取り組むことが大切です。
心理カウンセリングと心療内科・精神科の違い
心理カウンセリング、心療内科、精神科は、いずれも心の不調を扱う専門機関ですが、それぞれ役割やアプローチが異なります。違いを理解し、自分の状態や目的に合った場所を選ぶことが重要です。
特徴 | 心理カウンセリング | 心療内科・精神科 |
---|---|---|
担当者 | 臨床心理士、公認心理師などのカウンセラー | 医師(精神科医、心療内科医) |
主なアプローチ | 対話、心理療法(認知行動療法、精神分析など) | 診察、診断、薬物療法、精神療法、各種検査 |
目的 | 問題解決、自己理解、精神的成長、症状の軽減・予防 | 精神疾患・心身症の診断・治療、症状のコントロール |
医療行為 | なし(診断、薬の処方は行わない) | あり(診断、薬の処方、診断書作成など) |
健康保険 | 原則適用外(一部医療機関併設で適用の場合あり) | 適用あり |
簡単に言うと、心理カウンセリングは主に対話を通じて心のケアを行うのに対し、心療内科や精神科は医師による医学的アプローチ(診断や薬物療法など)が中心となります。身体症状が強く出ている場合や、医学的な診断・治療が必要な場合は、まず心療内科や精神科を受診することを検討しましょう。どちらの専門機関にかかるべきか迷う場合は、まずはかかりつけ医に相談するか、公的な相談窓口でアドバイスを求めるのも良いでしょう。
心理カウンセリングを受ける際の注意点
心理カウンセリングをより効果的に、そして安心して受けるために、以下の点に注意しましょう。
- 守秘義務について確認する:
カウンセラーには守秘義務があり、相談内容が許可なく外部に漏れることはありません。ただし、自傷他害の危険がある場合など、例外的に守秘義務が解除されるケースもありますので、事前に説明を受けておきましょう。 - カウンセラーの専門性や資格を確認する:
どのような専門分野を持ち、どのような資格を持っているかを確認し、信頼できるカウンセラーを選びましょう。 - 料金体系、キャンセルポリシーを事前に確認する:
1回の料金、支払い方法、キャンセル料の有無や規定などを事前にしっかりと確認しておきましょう。 - すぐに効果が出るとは限らないことを理解する:
心の問題の解決には時間がかかることもあります。焦らず、じっくりと取り組む姿勢が大切です。 - 自分に合うカウンセラーを見つけることが重要:
カウンセラーとの相性は非常に重要です。もし合わないと感じたら、正直に伝えたり、変更を検討したりすることも必要です。 - 依存しすぎない:
カウンセリングは、相談者が自立して問題を解決できるようになるためのサポートです。カウンセラーに依存しすぎず、主体的に取り組むことが大切です。 - 正直に話す:
安心して話せる関係性を築き、できるだけ正直に自分の気持ちや状況を伝えることが、問題解決への近道となります。
まずは「相談」してみましょう
もしあなたが今、何かしらの悩みや生きづらさを抱えているなら、一人で抱え込まずに、まずは心理カウンセリングという選択肢を考えてみませんか?「こんなことで相談していいのだろうか」「カウンセリングは敷居が高い」と感じるかもしれませんが、専門家はあなたの話を真摯に受け止め、一緒に解決の道を探ってくれます。
最近では、気軽に利用できるオンライン心理カウンセリングも充実しており、自宅にいながら専門家のサポートを受けることができます。また、自治体やNPO法人が提供する無料の相談窓口もありますので、まずはそういったところからコンタクトを取ってみるのも良いでしょう。
小さな一歩が、あなたの心を軽くし、より自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかもしれません。まずは「相談してみる」ことから始めてみませんか。
免責事項:
本記事は心理カウンセリングに関する一般的な情報を提供するものであり、特定の治療法や効果を保証するものではありません。心身の不調を感じる場合は、専門の医療機関や相談機関にご相談ください。また、記事内の情報は執筆時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。